iPhoneが高い高いと文句が殺到しているようです。
確かに高い、2018年に発表された「iPhone XS」と「iPhone XS Max」は、512MBで15万円を超えます。256MBのMacBookProと同等、MacBookより高いのです。
Andoroidのスマホに比べると異常な価格のように思われます。ブランド品ですね。たかが電話にそんな金出せるかと。そんなことをみんな言ってるわけです。
でも、高い思ってしまう感覚は本当正しいのでしょうか?
世界経済の成長と日本がズレている疑惑
世界の経済はずっと成長しているわけですから、モノの値段も当然上がります。
Appleの株価は2018年9月現在1株200ドル前後ですが、これは2017年初頭の倍です。株価が上がってるのだから、商品の値段も倍になったっておかしくない……いやおかしいか。
今アメリカのシリコンバレーに住もうと思ったら、年収1000万円あっても貧乏暮らしだといいます。レストランに行くと日本で1000円以内で食べられるようなものが、270ドル(3000円)ぐらいだったりする。
つまり、日本はだんだん貧乏になってきてるということです。
つい数年前、2010年代始めの頃は、日本人が東南アジアにいけば貴族の暮らしができるという話をよく聞きました。
今はこれと同じことをアメリカ人が日本に対して思っていても全然おかしくないということですよね。
プレジデントの特集の変化と金銭感覚
ビジネスマンを対象としている経済雑誌プレジデントの特集が変わってきています。
2014年くらいまでは、年収2000万の男がどうのこうの言っていました。
それが、2018年では「年収400万円でも○○できる」みたいな感じに……。
この感覚が当たり前になってくると、どんどんジリ貧になっていきます。
「拝金主義は良くない」という論理も先頭集団を走っているからまかり通るのであって、明らかに脱落し始めているやつが言っても全然説得力がありません。
山奥で自給自足している人が言うならまだしも、ガッツリ都市生活をしている人間が言う言葉ではありませんよね。
みんなで稼いでみんなで経済を回さないと、都市生活は成立しません。
iPhone買うのか、買わないのか
じゃあお前はiPhone XSを買うのかと言われれば、口籠ってしまうでしょう。日々の暮らしにスマホがそこまで重要ではないので。
もっと安けりゃ買うかな、というのが正直な感想です。
安ければ、というのは、自分のお金の配分の中で占める割合が小さくなるのであれば、という話です。他に金の使い所があるのにわざわざ手を出すほど余裕はありません。
iPhone買うならAppleの株を買いたいと思います。まだこっちのほうが割安ではないでしょうか。
スマホに十万は高いのか
スマホに十万円も払っていられないというのは常識的感覚といっていいでしょう。
しかしそれはつまり、フツーの日本人はその時点で最も優れているスマホを手軽に買えない民族だということです。トヨタに憧れるかつての新興国みたいな。
コンビニで150円のお茶を買うのを躊躇する人は少ないでしょう。意識的に節約しているか、よほど困窮しているわけでない限り、必要なタイミングであればサッと買ってしまうはずです。
ですが、今我々はスマホはそうではないと思っている。そう思うことは至極まともだと信じているのです。
常識人でいられるのは今だけかもよ
今はまだ大丈夫でしょう。
日本人じゃなくてもiPhoneは高いと思うし、実際高いし、買うのを躊躇するし。
しかし、いつの間にか取り残されてしまう可能性は低くないと思います。
10年後、日本国内でのiPhoneのシェアが落ちて、「Appleも終わったな」とか言ってたら、実はアジアでのシェアはナンバーワンでiPhoneを使わないのは日本人だけだったみたいなことが起きているかもしれません。
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